優劣のつかない部分の評価が大切

ところで、私は「成功者」「有名人」といった言葉を使いますが、一方で、そういう判断基準にこだわるのは危ないとも思っています。

人間は、業績、地位、経済力などの優劣だけでは測れないからです。人柄や、どれだけ後進を育てたか、周囲の人に慕われたかといった、優劣のつかない部分の評価が大切だと思います。

高田明和『孤独にならない老い方』(成美堂出版)
高田明和『孤独にならない老い方』(成美堂出版)

男性は判断基準が一つになりがちです。長く競争に明け暮れ、なんでも優劣や勝敗、上下で見てしまうようになるからです。

よく、夫婦で団体旅行をすると、妻はすぐに周囲の人と話に花を咲かせるが、夫はとかく手持ちぶさたにしているといわれます。その理由も、男性は判断基準が少ないからです。

世間を渡るには、いろいろな物差しを使うことが必要です。そうでないと、物差しで測れない人とつながりを持てなくなります。

不特定多数と意見の交換をしない。

ネットの世界では、根拠も責任もなく、
相手をののしる「ノイジー・マイノリティ」も、
攻撃対象を探しています。
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