一人勝ち状態のテスラを追い抜いた

今年初来、世界の自動車市場でEVの販売増加が鮮明だ。トップは、中国のEVメーカー“比亜迪(BYD)”、2位は米国の“テスラ”。2社によるトップ争いは熾烈だ。吉利汽車(ジーリー)や広州汽車集団の“AION(アイオン、旧広汽新能源)”などの中国企業も高シェアを獲得した。わが国の自動車メーカーはEVシェア争いの上位に食い込めていない。

写真=時事通信フォト
記者団の呼びかけに応じる岸田文雄首相(右)=4日、首相官邸

世界のEV市場における勝負は、ほぼ決まりつつあるといっても過言ではないかもしれない。BYDなど中国勢の価格競争力、新モデルの投入のスピードには目を見張るものがある。それを支える要因として、習政権の産業補助金政策などの影響は重要だ。