「サウナ→ビール」で尿酸値は一気に上昇
一般的に、血液中に尿酸は1200mgあり、これが過不足のない状態です。そこに、新たに肝臓で1日に700mgつくられ、不要になったものが尿から500mg、便から200mg、毎日排泄されて均衡が保たれています(図表2)。
しかし、メタボなどの理由で尿酸の産生が活発になったり、食事由来のプリン体を多く摂取したり、さらには、発汗が多く、水分摂取が少ないなどの理由で尿量が減り、尿からの排泄量が低下したりすると、血液中に余りが出てきます。これが高尿酸血症です。
尿酸の排泄量の低下といえば、水分の摂取が少なく、脱水状態になった場合も、尿酸が排泄されないので尿酸値が上がります。アルコールは脱水を進めるので排泄量の低下を起こして尿酸値が上がります。従って、サウナでたっぷり汗をかいてからビールを飲むなんて最悪です。一気に尿酸値が上がってしまうわけです。
お酒を飲むときは必ず一緒に水を飲む
尿酸値を上げない方法ですが、一番は何といっても「水分摂取」。なぜなら、水分をとらないと尿量が減って、尿酸を捨てられないからです。尿酸値が高い人は、1日に1.5~2Lの水を飲むことを心がけてください。
水分といっても、お酒やカフェインの入っているコーヒーは、利尿作用があるのでお勧めしません。ただの水を飲むか、麦茶、玄米茶などカフェインの入ってないお茶を飲みましょう。野菜は水分を多く含むので、野菜を食べることは水分摂取にも役立ちます。
お酒を飲みたいときは、必ず水を一緒に飲んでください。アルコールは、利尿作用で飲んだ量以上の水分が出てしまうのですが、水を一緒に飲めば脱水を予防できます。
また、お酒といえば、尿酸値を気にしてプリン体の多いビールを避けて、プリン体ゼロの焼酎やハイボールを飲むようにしている人が多いですよね。でも実は、ビールに含まれているプリン体は、量だけで見れば大したことはありません。