<ロシアのプーチン大統領が、北朝鮮の金正恩総書記と会談した際の「体の動き」が、ロシアの現状を象徴していると話題に:ブレンダン・コール>
金日成と金正日の銅像
写真=iStock.com/dayice
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ロシアのウラジーミル・プーチン大統領と北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)総書記が9月13日、会談を行った。固い握手を交わした両氏だったが、この時の様子を見た人たちからは、プーチンの弱々しい心理状況が「金正恩にすり寄る」体の動きに表れているという指摘が相次いだ。プーチンの態度が、国際社会で追い詰められるロシアの現状を象徴している、というのだ。

ロシアと北朝鮮が、それぞれ別の理由で国際社会から孤立するなか、ロシアの極東アムール州ボストーチヌイ宇宙基地を訪問した金は、リムジンから降りるとプーチンと30秒以上にわたって握手を交わした。

両氏は、ロシアが北朝鮮の宇宙開発を支援することについて協議したが、プーチンは記者団に、両国が軍事協力をする「可能性」があると語った。

一方、今回の会談で政治面以外に人々の注目を集めたのが、プーチンと金の関係性についてだ。

ボディランゲージや心理学についてX(旧Twitter)で投稿を続けているソーシャルメディアユーザーのサラ・ジェイドは、並んだ座った両氏について、金は「自信に満ちていて」「オープン」で、「支配的」かつ「権威的」な「足を大きく開いて縄張り意識の強さを示す姿勢」を見せていたと述べた。

それに対し、「プーチンは弱々しく見える」とジェイドは指摘。プーチンは「上半身が縮こまっていて」、脚が金の方に傾いていると述べた。

かつてプーチンが見せていた自信満々の「姿勢」

ジェイドはこの投稿で、2020年9月にプーチンとベラルーシのアレクサンドル・ルカシェンコ大統領が会談した時の画像を比較対象として示した。ルカシェンコは当時、自らの退陣を求める大規模なデモが国内で発生し、プーチンの支援を必要としている状況だった。

ジェイドによれば、この時はルカシェンコがプーチンの方に身を乗り出し、脚を傾けており、プーチンは「自信に満ち、支配的で権威的」だったという。金との会談の時とは「ほぼ真逆」だ。

この違いについては、ベラルーシの野党政治家バレリー・カバレウスキーも指摘している。「ルカシェンコとプーチン、2020年9月、何百万人ものベラルーシ国民がルカシェンコの退陣を要求。金正恩とプーチン、2023年9月、プーチンはウクライナとの戦争で負けそうになっている」と比較した。