デキる人は短所を褒める余裕がある

人間にはだれしも長所と短所がありますが、同じ長所をほめられる場合でも、同時に短所をどう評価されるかで、そのうれしさの度合いは変わってくるのです。

たとえば、あなたが彼氏や彼女に「頭がいいね」とほめられたとしましょう。しかしあなたには、ちょっとだけ時間にルーズなところがあるとします。彼氏や彼女に「頭はいいけれど、時間にルーズなところは本当によくない、絶対に直すべきだ」と言われた場合と、「頭もよくて時間にもいつも正確だったらこっちが疲れるから、まあ、いいか」と言われた場合、どちらのほうがうれしいでしょうか。もちろん後者ですね。

人の欠点を批判するのは簡単ですが、欠点に寛容になるのには少しエネルギーが必要かもしれません。しかし他人から好かれるためには、ひいては他者と共生していくには重要なことなのです。

他人をほめる――。一見簡単なことのように思えますが、実は、他人を素直に正しくほめるには、心に余裕が必要です。心が自分のことだけでいっぱいになっていたら、他人を冷静に見ることはできませんね。他人のよさにも気づきにくくなります。

不安を「生理前」のせいにしてもいい

人の心をいっぱいにしがちなのが「不安」です。

受験はうまくいくだろうか、仕事はうまくいくだろうか、パートナーは自分を裏切らないだろうか、お金は足りるだろうか、ずっと健康でいられるだろうかなど、人は数々の不安を抱えて生きています。

不安を抱え込みすぎていると、他人を正しく素直にほめられないばかりか、自分の不安に気づいてくれない周囲の人間や、不安を何とかしてくれないパートナーなどに不満をぶちまけるなどしてしまいます。

そこで、まずはこの不安を何とかしましょう。

不安を感じたら、心に余裕がなくなっていると思って、次の対処法をためしてみてください。

●セロトニンの分泌量が増えるような生活習慣にする

セロトニンの分泌を増やすには、早寝早起きの規則正しい生活、適度な運動、リラックスしたお風呂タイムをもつのがコツです。

●不安は「生理現象」と割り切る

女性の場合、とくに生理前にはセロトニンの分泌量が減る、といわれています。そんなこともありますから「不安も生理現象のひとつ」として割り切るのも手です。