価値観が合わない相手は、魂を磨いてくれる
次の図表4が、価値観の違う相手を大事にしたほうがいい理由の見える化です!
価値観の違う人は、自分の広げられる扇の外にいます。しかし、その相手を受け入れる過程で、扇が下側の図表5のように広がるのです。
それこそ、魂が磨かれたということであり、人間としての幅が広がったことになります。
これが結婚の「奥義」です。「扇」だけにね(笑)。
男と女。真逆なものが引き合い、子どもが生まれるように、真逆なもの同士が結ばれることで、新しいものが生まれるというのは、自然界の摂理。たまたまパートナーと価値観が合えば会話も弾み、それも幸せです。でも、価値観が合わないなら合わないで、魂を磨いてくれる存在としてあなたを高みへと運んでくれます。
価値観が違う人がいる、嫌な人がいるって、不幸なことじゃなかったんです。
というわけで冒頭の問題の答えは、自分から最も遠い位置にいる③です!
なにかと辛辣な妻にも今は感謝
このように、僕は妻を受け入れる過程で、「ものの見方」が変われば、人生は一瞬で変わると体感しました。それで、ものの見方の研究を始め、『3秒でハッピーになる名言セラピー』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)という本で作家デビュー。2005年のことです。さっそく妻にプレゼントしました。すると、妻は「なんか、ありがちじゃない?」って、いきなりけなしたんです。
昔ならここでケンカです。しかし、僕は、このものの見方をすでに身につけていましたから、「キター! 逆風!」と喜べたんです(笑)。
逆風は追い風。この本、いきなりベストセラーになるかもしれないって思ったんですね。
結果、30万部売れて、ほんとうにベストセラーになりました。妻の逆風力に心から感謝します。