「忙しい」は地味なタスクを断る言い訳になる
「個人の勤勉さ」があれば成功できると思うかもしれないが、残念ながら、機会の平等が保障されていないこの分断された社会では、勤勉さだけでは不十分だ。多くの人は限界まで自分を追い込むことなく、だらだらと仕事をしている。
人間は〈パーキンソンの法則〉(「仕事の量は、それをやり遂げるために利用できる時間の限り増える」という格言)に陥りがちなので、苦痛になるレベルまで「多忙」になることはないし、重要な成果を出そうと能力の限界まで努力することもないだろう。
人前で慌ただしそうに働くことにはメリットがある。いわゆる「できたらいいね」程度の地味なことを、断る言い訳ができるのだ。たとえばみんなが潜在能力を発揮できるよう、真の同僚、チームメイト、リーダーになるといった地味な活動を拒否できるということだ。
以前に作った動画を見てほしい(古い動画だ。わたしは白髪交じりの大きなあごひげを生やしていないので、安心してほしい)。次に、人生のあらゆる制約のなかで、もっと効果的に〈FEE〉をするにはどうしたらいいかを考えよう。
自分の時間とその使い方について考えるときに、次にすべきことは、誰でも(あなたも)わずかな時間でも何かができることを認識することだ。
目的を持って集中すれば、時間を有効活用できる。それを最初に教えてくれたのは母だった。そしてその教訓はわたしの人生に大きな影響を与えた。