オンライン含めて月商500万円をキープ

2022年には、同社のそうしたプロダクトへのこだわりが評価され、「ととのうパンツ」と「sharefun」は「グッドデザイン賞」を獲得。さらに持続可能な社会の実現を目指す「ソーシャルプロダクツ賞」も受賞した。さらに、伊勢丹のポップアップショップで販売すると、購入してくれた阿部サダヲ氏がラジオや情報番組でおすすめしてくれるなど芸能界にも愛用者が広がった。

「父の日などは、プレゼント用によく売れるようになりました。そのときは2週間で200万円ぐらい売り上げがあり、伊勢丹新宿店メンズ館の店員も驚くほどの人気ぶりでした。これらの効果もあって、オンラインの売り上げも伸び、月商は500万円前後をキープしています」

「一般社団法人日本ふんどし協会」の会長を務める中川ケイジさん
撮影=渡邉茂樹

羽田空港から世界へ羽ばたく

ととのうパンツは、今夏、羽田空港での販売にもこぎ着けた。2011年にふんどしで起業して以来、中川さんは「空港を経由して世界中に広めたい」という目標を持ち続けてきた。ととのうパンツをメイドインジャパンのお土産の一つにしたいのだという。

「僕がやりたいのは、今までにない新しいライフスタイルを提案すること。うつで辛かったときに、ふんどしを履いたらぐっすり眠れた。あの感動とともに、自分をいたわる時間を一人でも多くの人に提供したい」

ふんどしとの出会いによって、大きく変わった中川さんの人生――。ふんどしが持っている効果や効能を、日本だけではなく世界にまで広げていくことがいまの中川さんの夢である。

(文=篠原克明)
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