2022年7月、プーチンは訪問先であるイランの首都テヘランで、トルコのレジェップ・タイップ・エルドアンと会談を行った。この時には、エルドアンに約50秒間待たされてそわそわするプーチンの姿がカメラに捉えられた。
さらに同年9月、ウズベキスタンのサマルカンドで開かれた上海協力機構(SCO)首脳会談に合わせてトルコ、アゼルバイジャン、インド、キルギスタンの指導者と個別会談を行った際にも、プーチンは彼らに待たされる羽目になった。
ロシアとエジプトは互いに重要な相手
マブルークは、エジプトは世界最大の穀物輸入国であり、エジプトが輸入する穀物の約80%をロシア産(50%)とウクライナ産(30%)が占めていると指摘した。
「エジプトにとってそれらの穀物はきわめて重要で、彼らがそれを危険にさらすようなことはしないだろう」と彼女は述べ、さらにこう続けた。「エジプトはこの関係の維持に努め、関係を断つことはしないだろう。国民のために食糧を確保する責任があるからだ。これはエジプトのみならず、アフリカ諸国であれインドであれ中国であれ、ロシアと取引を行っているほぼ全ての国に当てはまることだ」
ロシア政府によれば、プーチンとシシは80年に及ぶ両国の外交の歴史や、昨年の貿易量が29%増加したことについて話し合った。プーチンはまた、エジプトのエルダバ原子力発電所の建設など、エネルギー分野の取引についても言及したということだ。
当記事は「ニューズウィーク日本版」(CCCメディアハウス)からの転載記事です。元記事はこちら