卵黄のコリンが神経伝達物質の材料になり認知症を防ぐ
卵も認知症予防に有効です。卵はたんぱく質が多く、筋活にもうってつけです。
「卵は1日1個まで」といわれていたのは昔の話。食事でコレステロールをとっても、血中コレステロールはほとんどの人が上がらないことがわかっています。僕も毎日1〜3個の卵を食べていますし、患者さんにも「2個くらい食べても大丈夫」と言っています。
卵のよい点は、卵黄の部分にコリンが含まれていること。コリンは体内に入ると脳の神経伝達物質の材料になります。
フィンランドで行われた研究でも、食事からコリンを多くとっている人は、少ない人に比べて、認知症リスクが28%低く、記憶力と言語能力を測定するテストも優れていたと報告されています。
コリンは卵黄のほか、大豆や牛肉、鶏肉、鶏レバー、エビ、ピスタチオ、ブロッコリーなどにも多く含まれています。牛丼を食べるときは、温泉卵を1つ加えると、脳によい食事になります。