倉持淳子さんからのアドバイス
目標管理の最大の障害になるのは、「どうせ無理」「そんなことをして何になるの」と囁いて足を引っ張る人。こういう人の話に耳を貸していると、自分の中の言い訳の虫が反応して行動にブレーキがかかります。このタイプの人に余計なエネルギーを奪われないようにするためには、とにかく数字に集中することが大切です。誰が何をいってきても、自分で決めた数値目標だけを見て、それを達成することに注力する。それによって、目標達成の邪魔をする人たちを視界の外に追いやってしまうのです。
時間管理の面で気をつけたいのは残業です。とくに注意したいのは、緊急の仕事があるわけでもないのに、なんとなく帰りづらい雰囲気が漂っているとき。
流されてずるずると残業するのは時間の無駄です。あえて空気を読めない振りをして、出るべきでしょう。帰るといい出しづらい人は、いっそ遠くに引っ越してください。私は熱海から東京の会社に通っていたため、10時半になると「終電なので」といって帰宅していました。
新幹線通勤中は誰の邪魔も入らないので、自分の将来への投資として本を読んだり、目標を振り返る時間に充てていました。少々荒技ですが、時間に追われている人ほど長距離通勤はお勧めですよ。
(相澤 正、久間昌史=撮影)