「おおきに」と伝えたうえで二度と連絡しない

Q2
来てほしくないお客さんから予約の電話が入り、断りたい。どう返す?

①「すみません、その日はあいにく予約でいっぱいで……」
②「責任者がいないので、分かりません」
③「ありがとうございます。また空いたときに、お電話しますね」

営業職Aさん(神奈川県出身)だったらこう断りそう……
「すみません、その日はもう埋まっていて」

おすすめの返し方
③「ありがとうございます。また空いたときに、お電話しますね」

京都市在住、かつご先祖もたどれる京都人の女性に聞きました

京都式の回答例
「おおきに。またええときにお電話させてもらいます」(と言って、電話は一生かけてこない)

①「すみません、その日はあいにく予約でいっぱいで……」と返した場合、再度予約をとろうとされる恐れがある。「こちらから電話する」と伝えることで、相手からの次のアクションを封じているのがポイント。

Q 一度は予約を受けたお客さんだが、もう二度と来てほしくない。それなのに支払いの段階で次の予約をしようとしてきたら?

京都式の回答例
「いや、かなわんわぁ。しっかりしたはるわ。堪忍しとくれやす」

これは怒り・拒絶の最大限のアピール。ここで引かないと出禁レベル。

女性マネージャーは、電話で顧客と話します
写真=iStock.com/kokouu
※写真はイメージです

「おもしろい」と言われたときは「変だ」という意味

Q3
使えない/使いたくないアイデアを提案されたので却下したい。どう返す?

①「ちょっといまいちですね」
②「おもしろいですねえ」
③「よさげやけど、うちには合わんね」

30代事務職Bさん(北海道出身)だったらこう言いそう……
「いい感じのアイデアですね。でも、ちょっと今回は合わないかもしれません」

おすすめの返し方
②「おもしろいですねえ」

祇園で代々商売をされている50代男性に聞きました

京都式の回答例
「それ、おもしろおすなあ」

特に理由も説明もなく「おもしろい」と言われたときは、「理解できない」「変だ」「頭が悪い」といったニュアンスが込められていることに気がつきたい。つまり、「おもしろいこと言わはる」=「こちらとしては全く受け入れ難いことをおっしゃいますね」ということ。類似の言葉としては「けったい」なども使われる。

これらの言葉は、本当におもしろいとき、大笑いするときにも使われるのが、実は重要なポイント。