持ち運びできて活用シーンも多いストラップ

スーパーセット4

A:TRXを使ったロウアンドカール

TRXは持ち運びできて、さまざまなトレーニングができる優れものの器具だ。基本的にはドアや天井にひっかけて使うストラップで、両端に手足をかけるループがついている。私はTRXを基本姿勢で使うようにして、バックロウを1回やったあと、すぐに自重を使ったバイセップカールに移る。これにより、2つの筋群に強度と負荷がしっかり加わる。

・TRXの前に立ち、腕を伸ばして、親指が上を向くように握る。傾度と自重による負荷がちょうどいい場所まで上体をうしろに傾ける
・肘を引く、ローイングの動作を行う。肩甲骨を寄せるように、肘が身体の脇にくるまで腕を引いてから、スタートポジションに戻る
・バイセップカールで上腕二頭筋を鍛えるため、手の平が顔に向くよう手を回し、両腕を額まで上げる
・元の体勢に戻り、手も回して元に戻す
・筋力が向上すると、床に対してほぼ水平になるまで身体を傾けられるようになる
【図表7】TRXを使ったロウアンドカール
インテリジェント トレーニング』(かんき出版)より

B:自重を使ったディップス

懸垂のように、このトレーニングも筋力をはかるいい目安になる。自重を使ったディップスを何回もできるのは最高の気分だ。

・肘を身体のうしろで固定し、ディップバーに跳びのる。足首は交差させ、膝を90度に曲げ、胸を張る
・前傾姿勢になって、肘の角度が90度になるまで身体を下ろす
・スタートポジションに戻る
・足のあいだにダンベルやプレートを挟むと、負荷を上げられる
【図表8】自重を使ったディップス
インテリジェント トレーニング』(かんき出版)より