頼まれごとはプラスアルファの気遣いを

日々の業務の中でも、期待以上の仕事をする意識は大切です。

お客様や上司から頼みごとをされたときにプラスアルファの気遣いで応えていくと、信頼残高が上がっていきます。

この考え方を部下たちに「頼まれごとは試されごと」として伝えています。

例えば部下に「○○ちゃんの数字を出してくれる?」と言うと、直近の売上だけではなく先月からの推移も表にしてプリントアウトしてくれる、といったようなことです。

先日も買い物を頼んだ部下が、特に頼んだわけではないのに私の愛飲するエナジードリンクを一緒に買ってきてくれました。

キャバクラは接待業なので、たとえ些細なものでも、このような気遣いができる部下は仕事ができる印象を与えます。

「粋」を売るのが夜の街

銀座のクラブに勤めていたとき、上司にこう言われたことがあります。

「銀座にないものはない。お客様に『かき氷が食べたい』と言われたら冬でも買ってくるんだ」

「売ってなかったらどうするんです?」

「ディスカウントストアでかき氷機を買ってきてつくればいい。またはコンビニでアイスキャンデーを買って削れば、それらしいものができる。大切なのは頼まれごとに全力で応える心意気。その『粋』を売るのが夜の街なんだ」。

抹茶のかき氷
写真=iStock.com/Swanya Charoonwatana
「『かき氷が食べたい』と言われたら冬でも買ってくるんだ」(※写真はイメージです)

私自身についても、周りの上司や部下、キャバ嬢を見ていても、期待以上の仕事ができる人は出世が早いです。

何か頼まれごとをされたら試されているのだと思い、何をしたらもっと喜んでもらえるのかを考えて行動してみましょう。