「時間がない」は言ってはいけない

「時間がない」や「忙しい」という言葉は、半ば無意識に口から出てしまいがちです。

私もつい使ってしまうのですが、できるだけ言わないようにしています。

来客数が多く、物理的に手が足りないときに何か頼まれごとや相談を受けた場合には、「悪いけど今は難しいから、後で時間つくるね!」と言います。

決して「今、忙しいから!」とないがしろにはしません。

また、店を離れて雑談しているときやプライベートで人と会っているときなど、「最近どう?」と聞かれて「忙しいです」と答えるのも避けるようにしています。相手が気を遣って、仕事や遊びの誘いなどをしにくくなるからです。

上司の立場で考えると、「忙しいです」と言っている部下には仕事を振りにくいと思います。私もキャバ嬢に「ムラカミさんが忙しそうだったから相談できなかった」と言われることがあり、そういった雰囲気はなるべく出さないようにしようと反省しています。

「ある時間」に注目する

「忙しい」と自分で言ってしまうと自己暗示にかかって、よけいに時間の余裕がなくなるような気がします。

実際に、誰かの相談に乗る時間もないほど忙しい人はあまりいないのではないでしょうか。

「ない時間」より「ある時間」に注目してやりくりしたほうが、充実した人生を過ごせるのではないかと思います。

1日24時間のうち8時間働き8時間睡眠をとるとしたら、自由な時間は8時間です。多くの人は、このうち2時間くらいは無駄な時間を過ごしていると思います。

だらだらテレビやネットを見るだけの時間には、あまり生産性がありません。その時間を自己投資にあてれば、大きく成長できるでしょう。

テレビのリモコンを操作する人
写真=iStock.com/cyano66
だらだらテレビやネットを見るだけの時間には、あまり生産性がありません(※写真はイメージです)