ノリで口にしたことでも、すべてに責任が生じる

「ノリのコントロール」がマイナスにあらわれると

では、なぜ「気持ちだけが先走って、行動が伴わない」のでしょうか。

ノリがいい人には弱点があります。

ともすれば、ノリでやっていいことと、やってはいけないことの判断がつかなくなるということです。

たとえば、できる確信がほとんどないのに、「100%、いや、120%OKです!」と、その場のノリで言ってしまうことがあります。そう言えば相手と楽しい関係が築け、仕事も楽しく進められそうだと感じるからです。

しかし、とりわけビジネスの局面では、ついノリで口にしたことでも、すべてに責任が生じます。

あとから出まかせだったとわかれば、相手としては、大きく期待しただけにガッカリ感も大きくなってしまうのです。

「ノリのコントロール」がプラスにあらわれると

ではどうすれば、ノリのコントロールをプラスの出方にすることができるのでしょうか。マイナスからプラスへの変身のコツは、大きく出るにしても、実際に「自分のエネルギーにつながる」形にして言うことです。

安田正『できる人は必ず知っている 一流の自分の魅せ方』(三笠書房)
安田正『できる人は必ず知っている 一流の自分の魅せ方』(三笠書房)

たとえば、仕事を頼まれたとき、「普通なら5日はかかりそう。でも、頑張ればもう少し早められるかも……」と思っても、まずは次のように言うのです。

「ちょっと考える時間をください!」

その上で、現実的にできるか否かを一度冷静になって考えます。

ノリがいい人の長所は、疲れ知らずで、厳しめの負荷でも「やってやるぞ!」とモチベーションへ昇華できること。

自分の力を出し切るだけで、相手の期待を十分に超えられるはずです。

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