「サービス精神」がプラスにあらわれると

ではどうすれば、サービス精神をプラスの出方にすることができるのでしょうか。それは「相手も楽しめているかな」と確認する姿勢を常にもつことです。

たとえば、場が大盛り上がりしているときこそ、「そこに居づらそうな人」に気をくばってみてはどうでしょう。もし、そのような人がいれば、

「こんな雰囲気なんだけど大丈夫?」
「初めての参加のようだけど、楽しめている?」

とさりげなく声をかけてみるのです。

うまくなじめていない人にとって、その場のムードメーカーからの親切心ほどありがたいものはないでしょう。

誰ひとり取り残さず、その場全体を盛り上げるサービス精神のコツを、ぜひ試してみてください。

気の置けない友人同士のたわむれ
写真=iStock.com/franckreporter
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「レスポンスの早さ」や「フットワークの軽さ」につながる

「フレンドリーさ」の加減がうまくいかない
ノリのいい反応でどんどん味方をつくっていける
こんなことで悩んでいませんか?

○ 深く考えることなく「頑張ります」「気をつけます」と言ってしまう
○ できそうもないことや、威勢のいいことを言ってしまう
○ 「○○さんはノリが軽過ぎる」と言われたことがある

何かにつけても、前向きな反応は人づき合いで好まれますし、自分も気持ちのいいものです。しかし、言葉だけ前向きでも、結果が伴わないと評価されません。

そういったことがくり返されると、

○ 言葉に真剣味がなくなる
○ 真面目に取り合ってもらえなくなる
○ 周囲の目がどんどん冷たくなっていく……

といった、悪い事態につながってしまうかもしれません。

変身ポイントは「ノリのコントロール」

なぜそんなことが起きるのでしょうか。

それは、変身ポイントである「ノリのコントロール」がマイナスにあらわれているからです。

何事にも楽しさを求める人は、その場のノリや勢いを大事にします。

ノリや勢いは本来、仕事や人間関係でいい方向に働きます。「レスポンスの早さ」や「フットワークの軽さ」につながるからです。

ここでの悩みのように、「気持ちだけが先走って行動が伴わない」といった「ノリのコントロール」がマイナスにあらわれていることも、自分にとっての大きなエネルギーにできるのです。