大学入試の面接試験では、なにを話せばいいのか。教育YouTuberの山内太地さんは「志望動機はしっかりと準備しておいたほうがいい。たとえば『地元だから志望しました』といった志望動機では落とされてしまうだろう」という――。(第2回)

※本稿は、山内太地『偏差値45からの大学の選び方』(ちくまプリマー新書)の一部を再編集したものです。

就職活動中のスーツの男性
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「○○がやりたいです」だけでは意味がない

入試で面接がある人は緊張すると思います。アドバイスをしますので、総合型選抜や学校推薦型選抜で面接がある人は参考にしてください。

面接の場合に、重要なことは志望動機と自己PRです。志望動機というのは、“どうして私が○○大学に入りたいのか”が明確に言えなければいけません。自己PRは、“私は○○を頑張ってきました”を確かに伝えなければなりません。この2つがしっかりしなければ大学側から見ても、この人は本気でウチに入りたいのかな? となりますので、熱意をきちんと伝えましょう。

この面接対策が甘くて失敗する人は大勢います。最初に問題となるのは志望動機です。たとえば、工学部機械工学科志望の人がいるとします。「僕は○○大学機械工学科に入ってロボットを作りたいです」と答えるのはよくない。さて何がいけないんでしょうか。そうです。大学側からすれば、それは他の大学でもできますよねとなると思いませんか?

「ロボットを作りたいの? うちじゃなくても××大学とかもあるよ」と返されてしまいます。そういうときは瞬時に「この大学でなければいけないのです。なぜなら〜〜だからです」と答えなければなりません。これを言えない人が多いのです。大学についてしっかり調べていないからです。

志望大学をじっくり調べるのはもちろん、その学問分野の他の大学も調べてください。そうすると、第1志望の大学になぜ入りたいのか、はっきりとわかるはずです。

「確かに、ロボットの研究は他の大学にもある。でも○○大学は特殊な○○ロボットの研究をしている先生がいるからそこで勉強をしたい」

というように、深い理由が言えれば大丈夫。要するに、大学側はウチでなければいけない理由が知りたいのです。どんな分野であっても、「○○大学看護学部に入りたいです」「看護大学はいくらでもありますがなんでうちなの?」「それは○○だからです」という答えを必ず考えてください。