ゴミを燃料に走るタイムマシン「デロリアン」
「正しいを楽しい」企画を行うため、米国の有名ハリウッド映画に登場する車型タイムマシン「デロリアン」を使用したイベントを企画したことがあります。
この映画は、私がリサイクルに関心を持つきっかけを与えてくれた映画なのです。大学生だったときに観たのですが、このデロリアンは劇中でゴミを燃料にするタイムマシンとして描かれていました。
1989年に公開されたシリーズ2作目は、映画の設定年である1985年から30年後の2015年10月21日にタイムスリップするという物語でした。
そこで私は、2007年にJEPLANを創業したとき、この映画で主人公たちが訪れた2015年の日時に、デロリアンをリサイクル燃料で走らせると決めたのです。
ユニバーサルスタジオ本社と直接交渉
私たちは米ユニバーサルスタジオ本社に、デロリアンのイベントを、公式なものとして行わせてほしいと交渉しました。
プレゼンテーションの場で、「循環型社会を確立して地上資源をグルグルと回すことができるようになったら、地下資源の争奪戦をせずに済む。地球上から戦争をなくし、子どもたちに明るい未来をもたらすことができる」と伝えました。このメッセージが、彼らに響いたのかもしれません。
結果的に、ユニバーサルスタジオ本社公式イベントとして認めてもらえることになり、劇中の設定の日時に古着から作ったバイオエタノールでデロリアンを走らせるというイベントを実現しました。
イベントは大盛況で、「正しいを楽しいに」を実現した瞬間となりました。
今でも「デロリアンに乗って、一緒に写真を撮りましょう」と、環境やリサイクルに関連したイベント会場にデロリアンを展示すると、あっという間に長蛇の列ができます。
集まってくれた人たちは楽しい体験をしながら、このデロリアンを通じて会場で環境やリサイクルに関する知識に触れることができます。