地球環境問題待ったなし
「地球温暖化が進まないようにしましょう」
「海洋プラスティックゴミを無くしましょう」
「より良い地球を子どもたちや孫たちに残しましょう」
ここ10年くらい、多くの人々から、このような言葉を頻繁に聞くようになりました。また社会全体としても「ESG経営」に取り組む企業が増えました。
SDGs(Sustainable Development Goals:持続可能な開発目標)が掲げる17のゴールの中には、地球環境問題への取り組みがあり、ESG経営の「E」は、Environment(環境)を意味しています。環境に対する私たちの関心は、かつてないほど高まっているといえるでしょう。
それは、とても良いことだと思います。環境汚染に伴う地球温暖化現象がこのまま深刻化すれば、地球上の生態系に悪影響が及び、私たち人類ばかりではなく、あらゆる生物の命を脅かします。
地球上の生命が未来永劫、生きていくためにも、地球環境に対する配慮は、もはや待ったなしの状況になってきたといえます。
ペットボトルの「ボトル to ボトル」を実現
私が会長を務めるJEPLANは、循環型社会を実現するために今から16年前、たった120万円の資本金でスタートしたベンチャー企業です。
現在は北九州市にポリエステル繊維のリサイクル工場を持ち、グループ会社が川崎市にペットボトルのリサイクル工場を構えています。
これらの工場で行っているリサイクルは「水平リサイクル」です。水平リサイクルとは、ビンからビンをつくる、アルミ缶からアルミ缶をつくるというように、ある製品を再び同じ製品にリサイクルすることです。
同じリサイクルでも、元の品質には戻らず、品質の低下を伴うリサイクルのことを「カスケード・リサイクル」といいます。現状ペットボトルのリサイクルは、このカスケード・リサイクルが多い状況です。
でも、私たちは、独自のケミカルリサイクル技術を用いて、品質を落とすことなくペットボトルとポリエステル繊維の水平リサイクルを実現しています。