「目的と手段」をはっきりさせる
「私はTPSの取り組み方について、みなさんにお伝えできます。でも、日本のやり方ではなく、ブラジルらしいやり方で、メイド・イン・ブラジルのTPSをみんなでつくり上げたいと考えています。そのためにどうすればいいかをみんなで考えていきましょう」
つまり、「メイド・イン・ブラジルのTPSをつくること」を目的として示し、「そのためにどうすればいいか」の手段については、現地の従業員の自由なアイデアに任せたのです。それは、“組織としての強さ”にもなると山下は言います。
「リーダーが目的を示せば、メンバーがどんどん手段を考えてくれるようになります。
目的達成のための手段がたくさん候補として用意されているから、ひとつ失敗してもすぐ次の手段で挑戦できます。足腰の強い職場づくりにもつながるのです」