激変する世界情勢の中でも、投資の達人たちは未来を見据え、冷静に準備をしている。資産を守り、増やすために今考えていること、投資している対象を聞いてみました。
ジム・ロジャーズさん
撮影=Luxpho(Takao Hara)
ジム・ロジャーズさん

株式の時代はまもなく終わる。来たるべき「商品の時代」に備えよ

2年以上にわたるコロナ禍とロシアによるウクライナ侵攻によって世界は激変しています。食料やエネルギー価格は高騰を続け、急激な円安に対する不安を感じている人も多いでしょう。

けれど、災害や危機に関する記事を見たら投資を考えるときです。よい投資家になりたいなら、「危機」を念頭においてほしい。私の投資のキーワードは「割安」と「変化」につきます。安いこと+変化が起きているものを見つけ出して買うことです。投資基準を満たしている候補が見つかれば、十分に調査をして確信が持てたら慎重に購入する。できれば自分が得意な分野に投資することをお勧めします。

私は近い将来、確実にコモディティ(商品)の時代が到来すると予測しています。ウクライナ侵攻で農作物を植え収穫する人が少なくなれば、自然と食料生産高も減り、需給のゆがみで物価は上昇する。それに加えて、各国の中央銀行がこれまでに行ってきた大規模な金融緩和によって、ゆがみはさらに大きなものになっています。