人生の幸福も運んでくる最新経営学の論理

期せずしてエフェクチュエーションの論理に沿った行動を取っていた中村氏は、エフェクチュエーションの意義が、金儲けという意味でのビジネスへの貢献にとどまるものではないことを、私たちに教えてくれる。

優れた起業家の行動を分析することで導き出されたエフェクチュエーションの論理は、誰もが身の丈に応じ、自分を変える新しい活動をはじめることで、幸福をつかみ取る可能性をも切り開く。ここでいう幸福とは、経済的な報酬だけではなく、社会性のある貢献に自分はかかわっているという感覚をもち、日々の充実感を味わえることの幸福も含むものだ。

金儲けだけでなく人生における幸せの産出にも、経営学は貢献できるようだ。

【関連記事】
サラリーマンという仕事はもうなくなる…ユニクロの「年収最大4割アップ」が示す残酷すぎる事実
会社は好きだけど、このままここにいるとヤバい…居心地のいい「ゆるい職場」からどんどん若者が消える理由
7年半の左遷からの逆転劇…日本のビール市場で唯一、複数のメガヒットを飛ばした"ビール業界のジョブズ"
週末起業から年収3000万も夢じゃない! 本当に儲かるスモールビジネスの始め方のコツ6つ
日本人の「勤め先に期待しない割合」は世界最悪…経産省が「これはヤバい」と顔面蒼白になった衝撃データ