対照的に注目度が高まる愛子さま

長女眞子さんが小室圭さんと結婚してニューヨークへ旅立つと、2人に向かっていた週刊誌のバッシング報道が、秋篠宮家に向かった。

2021年、福岡県北九州市主催の「第12回子どもノンフィクション文学賞」で佳作に選ばれた悠仁さんの作文に、盗作疑惑があると報じられた。

秋篠宮紀子さんは長男を初の東大卒の天皇にしたくて、筑波大学附属高校にコネ入学させたのではないか。入学したはいいが、授業に付いていくのが精いっぱいなのではないか。“悪意”があるのではないかと思わざるを得ない噂話が次々に報じられた。

そんな中、愛子さんが成人して会見に臨んだ。それを見た安倍元首相が、こんな感想を漏らしていたという。

「愛子さまの素晴らしいご成長ぶりには、驚いた。とても喜ばしいことだ。会見の最中、原稿に一度も目を落とすことなく話されていたのも印象的だったね。(中略)冗談も軽やかに交えながら、ご自分の言葉で話されていた。本当にご立派だと思った」(文藝春秋2022年12月号)

安倍氏は「愛子天皇」を認めていた

長年、安倍氏は「男系男子」の皇位継承に強いこだわりを持つといわれてきた。だが岩田氏は、

「安倍を取材してきた中で、その時々の安倍の言葉から見えてくる皇室像は『男系男子』以外を完全に否定するものでもなかったと感じている。

『安倍内閣の体力があるうちに、有識者会議を立ち上げる。そして将来、愛子天皇誕生への道筋に向けても責任ある議論を進めなければならない』

ここ数年の間に、安倍が何度かそう口にするのを私は聞いている。

従来のイメージを覆すような、解釈の難しい発言ではあるが、安倍は、あくまでも秋篠宮や悠仁さまへの皇位継承を前提としたうえで、さらに皇統の存続を確かなものにすることが、重要であるとの立場だった。つまり非常に『現実的な』見方をしていたのだ」(同)

昨年、雅子皇后は英エリザベス女王の葬儀に参列し、秋から公務にも出るようになった。週刊新潮(12月29日号)は、雅子皇后は「ウィズ適応障害」で生きていく覚悟を決めたのではないかと報じた。

学力的には東大に入るレベルにあるといわれた愛子さんは、学習院大学に入学した。

これまでも、秋篠宮家の悠仁さんに対する帝王教育は大丈夫なのかという報道が多く見られた。だが、秋篠宮はそれに対して明確な答えをしてはいない。

こうして見てくると、天皇家と秋篠宮家は、ある時期から皇室という枠の中ではあるが、かなり違う道を歩み始めているように思う。

兄は兄、私は私という考え方が、両者納得の上ならいいが、これまでの報道を見る限り、そうではないと思わざるをえない。