「もしかして不倫している?」。夫や妻、恋人に対してそんなセンサーが働くのはどんな時か。夫婦問題研究家でパートナーシップアドバイザーの岡野あつこさんは「スマホで浮気が発覚するケースが多いですが、“痕跡”は他の持ち物や体に必ず残っています」という――。
パートナーが"一瞬でピンとくる"不貞の痕跡
「浮気の痕跡は残さないよう細心の注意を払っているから大丈夫」
「ホテルを出る前には必ずお互いに身だしなみをチェックするので、不倫が明るみに出るはずはない」
そんなふうに過信しているのは本人だけで、じつは一緒に暮らすパートナーが浮気や不倫に勘づいているケースは少なくない。では、パートナーはどんなところを見て、浮気や不倫を察知するのか。
【CASE1】「財布の中のレシート」に記されていた浮気相手の痕跡
「いつもお金の使い方にはケチな夫でしたが、まさかそれが原因で私に浮気がバレるとは皮肉な結果ですよね」と嘲笑するのは結婚13年目、2人の子供の母親のTさん(42歳)。
4歳年上のTさんの夫はIT系の企業に勤務している。10年前にマンションのローンを組み、子供たちには塾と習い事をさせていることもあって、夫婦共働きでも経済的な余裕はない。
加えてTさんいわく「夫は、いい意味で経済観念が発達していますが、悪い意味だと相当なケチ。一緒にスーパーに行っても、魚や肉は『こっちで十分だろう』と割引になっているものしか選ばせてくれない」。
これまで夫の浮気を疑ったことがなかったわけではない。だが浮気や不倫は、何かとお金がかかるもの。「月4万円という決して多くはないお小遣いだし、ウチの夫はケチだからその心配はないとタカをくくっていた」という。
ところが、Tさんは先日はじめて「何かおかしい」と夫に違和感を抱いた。