日本の葬儀費用は世界一高い

葬儀費用の全国平均は、208万円(2020年)で、これは世界一高いと言われている。

韓国は37万円、アメリカは44万円、イギリスは12万円というから、日本とはケタがちがう。葬儀のために貯金をしている人もいるだろう。

葬儀費用は、安く設定された基本料金があって、それだけで済ませるなら、高くつくことはない。

しかし、落し穴がある。ご遺体を前に、社員があれこれとオプション・サービスを提案してくる。

向こうはワンチャンスだから、強烈な気迫で勧める。

言われるままだと、高く積み上がった請求書が後ででてくる。安くあげたいなら、キッパリ断れる強い性格の人に対応してもらうことだ。

葬儀はわからないことだらけだから、業者まかせになりがちだ。気付かないうちに、うまく業者のペースに乗せられてしまうおそれがある。

それを防ぐには、まずどのような葬儀にしたいのかを事前にイメージしておくことだ。

葬儀や墓におカネをかけないと決断すれば、100万円単位のおカネをとっておく必要はなくなる。

「いちばん安くて、迷惑をかけない」直葬が最善のチョイス

昨今は廉価な「直葬」が熱い。

直葬とは、病院で死亡すると、一切の行事を省いて、火葬場に直行するスタイルをいう。

葬儀社の人が、寝台車で病院に遺体を引き取りに行く。葬儀社で納棺すると、火葬場に直行。

通夜、僧侶の読経、祭壇なし。