重力と反発力に戦いを挑んではいけない

それは、「下方向」の重力に対して、かならずセットで働く「上方向」の反発力です。この反発力をうまく味方にして使えると、頑張ることなく、筋肉の力に頼ることもなく、美しく快適で動きやすいベストな姿勢になれます。

大橋しん、赤松かおり『すごい自然体に読むだけでなれる4コママンガ』(飛鳥新社)
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そのためには、重力に逆らうのをやめること。まず、体をかためようとする力を抜いていって、骨で立ち、関節が緩んでいることをイメージしてみてください。

そのうえで、「上方向」へ立ち上がってくる反発力を感じてみてください。具体的には、立っているときは足の裏から、座っているときはお尻の座面から、力強く姿勢をサポートしてくれている反発力を感じてみるのです。これが、私の言う「重力に従う」ということです。

このとき、筋肉の力で「上へ上へ」と頑張っていると、この反発力を感じることはできません。反発力のサポートを得られませんので、もっと体を緊張させて(かためて)姿勢を保とうとします。すると、ますます重力と反発力のサポートが得られなくなる……という悪循環に陥ってしまうのです。

本来は味方であるはずの、重力と反発力に戦いを挑んではいけません。すべて降参して、重力さんにすべてお任せしたとき、私たちは自然体へとなれるのです。

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