複数タスクは武蔵流でさばく

この武蔵の戦法は、現代のビジネスにも置き換えられます。

複数の業務が重なって、やらなければいけないタスクがいくつもあると、パニックになったりしますよね。そういうときには、武蔵の対集団戦のように、複数の業務を切り分けて考えればいいのです。

西村博之『ひろゆき流 ずるい問題解決の技術』(プレジデント社)
西村博之『ひろゆき流 ずるい問題解決の技術』(プレジデント社)

このとき時間軸にするのは、締め切りです。

まずは締め切りがいちばん早い作業に全力で取り組んで、それ以外の仕事のことはいっさい忘れます。その作業が終わったら2番目に締め切りが早い作業にまた全力を注ぐ。それが終わったら次の作業という方法が、じつはいちばん効率がいいのです。

世間的には卑怯者ひきょうものというイメージもある宮本武蔵ですが、じつは超合理的な思考法の持ち主なんです。

僕も、ずるくても効率的な方法があればそちらを選ぶ人間なので、宮本武蔵の考え方にはとても共感できます。