それぞれの「強み」と「弱み」を掛け合わせる

たとえ業務処理能力の高い人でも、一人でできることには限りがあります。まして、多様化が進み、変化の激しい現代は、自分一人の力で成果を出し続けることは至難のわざ

複雑な課題をスピーディーに解決するには、組織(チーム)の力が必要です。チームメンバーの強みと弱みを掛け合わせて、個人では解決できない問題を解決していく必要があります。

そんな現状を反映してか、5%社員の71%が「自分の弱みを見せることに抵抗がない」と答えています。

若いときはもちろんのこと、年齢を重ねても、「自分にできないこと」「弱点」を相手に見せることに躊躇ちゅうちょせず、それでかえって周囲からの信頼を得ているのが5%社員です。

「プライドはダサい」

誰しも、周囲に対して「優れた自分を見せたい」という気持ちがあるものでしょう。中には、入社して数年経ち、業務処理能力が上がったことで自信をつけ、それですっかりプライドが高くなってしまう人もいます。

プライドはときには必要になることもありますが、周囲のメンバーと切磋琢磨せっさたくましていく場合は、往々にして無駄になることのほうが多いものです。

プライドが高くて強がりな社員は、人に頼ることを嫌がります。しかし、本当に優秀な若手社員は人に頼ることが多く、同時に相手から頼られることも多いのです。

5%社員の中には、「プライドは人を遠ざける。プライドを持っているのはダサい」と発言する人もいました。

ここからわかるように、20代では不要なプライドを捨てて弱さをさらけ出すことで、周囲と「頼り、頼られる」関係性を築いておくべきなのです。