自律神経は自分で勝手に整ってくれる

自律神経を整えるといい張る本をめくってみればいろいろな方法を書いてありますが、ようするにそれはお医者さんごっこなのです。

病院でやっているのと似たようなことが自分の力でできるという空想をもてあそんでいるだけなのです。

お医者さんごっこだとバレたくないので、そういう本には「この薬を処方してもらいましょう」とは書いてないわけです。

お医者さんごっこといえばデトックスも似ていますね。毒素を排出したければ透析とうせきをすればいいのですが、何かちょっとした工夫で透析ができるという設定で、ごっこ遊びをしたいわけです。

そこではみんなの腎臓が透析よりはるかにいい仕事をしているという現実が忘れ去られています。

自律神経も、薬でコントロールしてもらわなくても、「自律」という名前があるくらいですから、みずから律して働いています。

大脇幸志郎『運動・減塩はいますぐやめるに限る!』(さくら舎)
大脇幸志郎『運動・減塩はいますぐやめるに限る!』(さくら舎)

あなたは走るときに心臓を強く打たせて血行をよくする方法を知っていますか?

夏に汗をかいて体温を下げる方法はどうですか?

あまりに慣れているのであたりまえに思えてしまいますが、自律神経は信じられないほどよくできています。野生動物のような生活をしていても、自律神経が全身で協調して働いているおかげで、人間は生きていられるのです。

薬はせいぜいへたなものまねをするだけです。まして、お医者さんごっこが何かの足しになると思うのは、子供の空想です。

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