変動費を予算内に収めるための武器

食費や洗剤・ティッシュペーパー等の消耗品代、友人との食事代等の交際費など「変動費」は、ついつい予算をオーバーしがちです。

井戸美枝『お金がなくてもFIREできる』(日経プレミアシリーズ)
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こうした変動費の管理に最適なのが、デビットカードやVisa加盟店で使えるプリペイドカードの「B/43(ビーヨンサン)」などです。

B/43を例に取ると、あらかじめお金をチャージしておけば、買い物をするごとに専用アプリが自動的に家計簿化してくれる仕組みです。

入金には銀行振込、ATM、コンビニ払い、Visa、Masterカード払いが使え、手数料はかかりません。

カードで支払いをすると「いつどこでいくら使ったか」の通知がリアルタイムで届き、月ごとの支出が自動的に集計されていきます。残高も表示されるので、浪費の抑制につながりそうです。

スーパーで野菜を選ぶ女性
写真=iStock.com/Yagi-Studio
※写真はイメージです

ペア口座にして家族分の支出もチェック

「ペア口座」にすれば、自分だけでなく、家族がいくら使ったかもスマホで簡単にチェックできます。

最近は「家計簿男子」が増え、家計簿アプリを使って毎月の収支を管理しているという話をよく聞きます。いくら数字に強く集計好きな方でも、細かい集計作業はそれなりの時間がかかるものですから、忙しいビジネスパーソンには使い勝手のいいサービスと言えるでしょう。

具体的な利用法としては、毎月決められた「予算」の分だけをチャージするようにして、その金額の範囲でやりくりしていくことをお勧めします。月の途中で残金がなくなった場合は、その時点でいったん使うのをやめ、アプリを確認して使い切ってしまった要因を突き止めます。

毎月こうした作業を繰り返していれば、変動費を一定額で抑える“勘どころ”も自ずとわかってくるはずです。