感覚を研ぎ澄ませ

私が麻雀の勝負で20年間負けることがなかったのは、何よりも感覚をベースにして勝負をしていたからにほかならない。

桜井章一『勝とうとするな 負けの99%は自滅である』(プレジデント社)
桜井章一『勝とうとするな 負けの99%は自滅である』(プレジデント社)

場が刻々と目まぐるしく変わっていく麻雀においては、考えていてはとても間に合わない。常に感覚を研ぎ澄ました状態におくことでしか変化には対応できない。

感覚が大事なのは、麻雀に限らず、思考が強く求められる仕事もそうだろう。違和感があるかないか、気持ちのよいものかどうか、人の気持ちを動かすかどうか……そんな感覚を土台にして、考えを方向づけ、行動を決めていく。そのほうがきっといい仕事になるはずだ。

不必要なテクニックや知識を捨て、感覚を大事にする。このことは、いかなる勝負をするうえにおいても必要不可欠な条件なのである。

【関連記事】
【第1回】「負けの99%は自滅である」伝説の雀鬼・桜井章一が"20年間無敗"を貫けた本当の理由
「お金が足りなくて困っている」という人を、禅僧が「家族や知人に頭を下げて借りればいい」と突き放すワケ
1万人以上を見た開運鑑定師は一発で見抜く「運に見放された人」が書くメールの文面
カフェで仕事や勉強をしないほうがいい…東大卒弁護士が断言する「結果の出る場所」の2大条件
ダメな上司ほど最初に使ってしまう…「部下との1対1」で避けたほうがいい"ある言葉"