運気を上げるには何をしたらいいのか。1万3000人以上を鑑定し、予約3カ月待ちの人気占い師の油井秀允氏は「知らないうちに運気を下げている人には共通点があります。会話やメールで自己中心的な性格が相手に伝わり、ネガティブな印象を残しているのです。運がよくなるきっかけをつかむためには、小さな気遣いや心配りが大事」という――。

※本稿は、油井秀允『てっとり早く見た目で運がよくなる本』(プレジデント社)の一部を再編集したものです。

ラップトップで電子メールを読んでいる女性
写真=iStock.com/andresr
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運気アップには「話し方」より「うなずき方」

会話の中で「声のトーン」や「話すスピード」はその人の運気を大きく左右する重要な要素です。

たとえば、次のようなシーンで考えてみましょう。

スケジュールの厳しい仕事を抱え、切羽詰まった状況にいるビジネスマンがいたとしましょう。彼は、取引先の担当者とは反りが合わず、どうしてもコミュニケーションがうまく取れません。

悩んだ彼は、上司に相談。何かいいアドバイスをもらおうと事情を説明するものの、上司は話を聞きながら、こんな反応を見せました。

A上司:「はいはい」「うんうん」と、適当な相づちで話を聞き、話が終わらないうちから「それで?」と先を促してきた。
B上司:「そうか」とゆっくりうなずきながら聞き、話が終わると「なるほど」といったん受け止めてから、「君はどう思うんだ?」と聞いてきた。

A上司とB上司、どちらの上司に頼りがいを感じるでしょうか?

答えは明らかですよね。ほとんどの方がB上司に頼もしさを感じると思います。

「受け止め方」で相手に安心感を与える

A上司のように「はいはいはい」「うんうんうん」といった早いペースで相づちをうったり、話が終わらないうちからかぶせるように「それで?」「だから?」と言われると、話し手は不安になります。

「本当に聞いているのかな?」「こちらの話を理解してくれたのかな?」という疑念を生じさせてしまうからです。

一方、ゆったりとしたうなずきや相づちがあったり、「なるほど」「そうなんですね」といった相手の話を受け止める言葉があると、話し手は「きちんと聞いてくれている」「話を受け止めてくれた」という安心感をもちます。

つまり、声のトーンや話すスピードだけで、「相手が不安を感じるか、安心してくれるか」が変わってくるのです。

運のいい人は、ゆったりと相づちを打ち、穏やかに相手の話を受け止めます。