「ムダに礼儀正しい挨拶文」に欠けていること

うまくいっていない人のメール文の特徴、2つ目は本題に入る前の挨拶と締めくくりがムダに礼儀正しい人です。

意外かもしれませんが、時候の挨拶と結びの挨拶が必要以上にしっかりしている人は、運気が良くありません。

なぜなら、視野が狭くなってしまっているからです。

ムダに礼儀正しい挨拶文を書いてくる相談者が共通して使うのが、次のようなフレーズです。

「常識で考えたら、わかりそうなものですよね」
「○○さんが非常識で困っているんです」
「あの人は普通が通じないから、こちらが我慢するしかないんです」

世の中には、様々な常識をもった人がいます。自分にとっての常識が相手にとって非常識なんてことは、よくあることです。

にもかかわらず、常識的であることを自負している人は、自分のものさしにこだわります。こだわるあまり、自分のものさしでうまく測れない人が出てくると、必要以上に悩んでしまうのです。

「こんなの当たり前でしょう」
「普通に考えれば、わかりそうなもんじゃない」

常識的であるがゆえに、違うものさしをもつ人がいることを認められない。認められないから視野が狭くなってしまい、人間関係でトラブルを引き寄せてしまう。それが「ムダに礼儀正しい時候の挨拶と結びの挨拶」に表れているのです。

「常識の幅」を広げて、運気を上げる

このようなメールを書く人に対して、私はこんな問いかけをします。「確かに、今、○○さん(相談者)にとっては非常識な状況になっているかもしれません。でも、別の角度から見ると、違う状況が見えてくるかもしれませんよ。一緒に常識の幅を広げて考えていきませんか?」

たとえば、子どもがいないことが不幸せだと思い込んでいる夫婦には、「自分たち2人が元気で楽しければ、それはそれで十分幸せなことではないですか」とアドバイスします。また、付き合っている彼氏が毎日連絡をくれないことにいら立っている女性には、「休日は必ず2人の時間をつくってくれるんだから、素敵な彼氏じゃないですか」とアドバイスします。

すると物事の見え方が変わり、悩みの解決の糸口が見えてくるのです。それが運気上昇のきっかけとなるのです。

【関連記事】
仕事ができる人は知っている…「よろしくお願いします」より効果的なメールの締めのフレーズ
「言い訳の枕詞」は絶対に避けるべき…仕事のできない人がホウレンソウで使いがちな"最初の一言"
突然の「メンタル不調」の相談に、上司がつい言ってしまう部下を余計に追い込むNGワード
相性の悪さは努力では解消できない…「結婚相手に選んではいけない人」を見分ける"シンプルな質問"