派閥を消滅させたワークショップの中身とコツは

目標を明確にすることが、信頼と団結を築くための第一歩だった。ストーンとそのパートナーたちは、このチームに一連のワークショップを受けさせた。まず個別面談を行って、メンバーに次の質問に答えさせた。(1)過去に参加したチームの活動において、あなたが大きな影響を与えたと思うことは何か。(2)チームでは、あなたは何に対して説明責任を負っているか。(3)何があなたの邪魔をしていると思うか。(4)これらの問題に対処するためにはどうすればいいと思うか。(5)このプロジェクトが完了したとき、何があなたを誇らしい気持ちにさせるだろう。

すべてのメンバーの答えがチームに伝えられ、議論が交わされた。このワークショップは派閥間の隔たりを埋め、すべてのメンバーを共通の目標に向けて団結させた。「1週間後、もう一度チームを集めてミーティングを開いた。誇りに関する質問をもう一度持ち出して、各人の答えを足場に、何がこのチームを誇らしい気持ちにさせるかについて共通理解を得た。結果、ビジョンや使命を超えた共通の基盤を見つけることができた」とストーンは語る。

読者諸氏がこのワークショップをやってみたいと思う場合、個別面談は人事部または他の部の同僚に頼むことをお勧めする。インタビュアーがどちらか一方の派閥に属していると思われないことが重要だ。面談は純然たる好奇心から、メンバーの背景を理解したいという思いで行われなくてはいけない。

(翻訳=ディプロマット)