社会の頂点ではなく裾野は見ようとしなければ見えない

かつて上野千鶴子氏は祝辞の中で「あなたたちのがんばりを、どうぞ自分が勝ち抜くためだけに使わないでください。恵まれた環境と恵まれた能力とを、恵まれないひとびとを貶めるためにではなく、そういうひとびとを助けるために使ってください」と述べました。

皆さんが、政策や経営方針を決定できる立場になっても、日常の人間関係では目につかないけれど、地方や非正規や非大卒で頑張っている日本人も含めて考える習慣を付けてください。

外国との交渉では、近代的な首都の代表者のみならず、地方や非エリート層を含めて相手国を理解するよう努めてください。社会の頂点はだれでも目に付くけど、裾野は見ようとしなければ見えてきません。しかし、そういう複眼的視野を持つことが、真に何かを成し遂げることのできるリーダーへの近道だと信じています。

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