月の支出は66万円から57万円に下がったが前途多難
他、タクシー利用を減らす意識を持つようにしたり(交通費:月1万8000円→1万1000円)、クリーニングも可能なだけ自宅で(被服費:2万円→1万5000円)、付き合いの頻度を減らしたり(交際費:1万8000円→1万1000円)、余暇の過ごし方もお金を使わないようにすることに取り組み、3カ月ほどで月の支出額を計8万円以上減らすことができました。
月の支出は66万円から57万円に下がりました。老後の不足額を先ほどと同様に計算してみると、約7240万円となりました。削減前は1億円ほど必要でしたから、約2700万円減らせたのです。
これでもまだ必要額が大きいのですが、やれば成果が出ることを実感できたことが良く働いているのか、その後も不要な支出を削減する見直しや支出のコントロールの仕方の検討は続いており、少しずつ、支出を減らしています。
再雇用に移った今、妻もアルバイトを始め、補塡すべき金額は減っています。なんとか老後資金を長持ちさせられるように収入を増やし、支出を下げ、コントロールしていってほしいと思っています。
退職金などの受け取りには、「絶対、税金を払いたくない」「生活レベルを下げたくない」とこだわる方がいますが、それで長生きリスクに耐えられないことになっては本末転倒です。ある程度の満足感を持てる暮らしを長く維持できることが、大切なことです。そのためにできることを、視野を広げて検討していくことが大事です。