「お金は社会に返さなければならない預り証」
慈善事業への巨額の寄付も「私はずっと、お金は社会に返さなければならない預り証だと思っていました」(『スノーボール』)という思いからです。築き上げた富を自分たち幸運な1%のためではなく、世界中の貧しい人々のために使うことで、バフェットは幸運な1%としての自らの責務を果たそうとしているのです。
余計なことを考えなければ、お金を使うことはとても簡単なことです。しかし、バフェットやゲイツは単なる「消費」のためだけにたくさんのお金を使うことの愚かさをよく知っていました。
バフェットもゲイツもお金を稼ぐ天才ですが、一方で「お金の正しい使い方」を常に考えています。お金の使い方は、稼ぐこと以上に真剣に考えるべきテーマなのです。