女子高校生向けであっても制服は使わない

「ターゲットを広くとる」という考え方の例として、わかりやすいものがあります。たとえば「制服は使わない」です。

フリューでは、フリーマガジンをつくっていた時期がありました。このフリーマガジンは、女子高生や大学生だけでなく、20~30代の女性に読んでほしいと思っていました。

フリュー発行のフリーマガジン『TREND』
フリュー発行のフリーマガジン『TREND』。現在は休刊中(画像提供=フリュー株式会社)

このときに意識をしたのが、制服ネタを避けることです。制服ネタを扱わないことはもちろん、雑誌の中の写真にも制服の女の子が極力出てこないように意識しました。

このフリーマガジンは、女子高生も当然読むものでしたが、20、30代を視野に入れていたので、制服ネタをやったとたんに学生以外の層が「自分はターゲットではない」と判断してしまうからです。

若い女の子向きだから、制服のページが少しくらいあってもいいだろう、と思うかもしれません。しかし、「自分に関係のないもの」の存在に女の子たちはとても敏感です。このような少しずつの気づかいで、「嫌われない」商品になっていきます。

20代半ばにうけるデザインで40代までリーチできる

お客さんを広くとるために、もうひとつお伝えしたいことがあります。デザインの話ですが、20代半ばにうけるデザインにすると30~40代くらいまで違和感なく取り込むことができます。

30~40代の人が20代の半ば向けデザイン、メイク、ファッションを「幼すぎる」と感じることはほとんどありません。ちなみに、10代後半の女の子も、20代半ばのデザインは憧れていることもあり、問題なく好きです。20代半ばを意識したデザインの汎用性はとても高いので、ここにデザインのアンテナを立てておくことはとてもいいです。

一方で20代の女の子は10代の女の子に向けたデザインやメイク、ファッションだと「幼すぎる」と感じますので、気をつけてください。