子供が難関校に受かる家庭の親が過ごしている“生活と会話”

麻布OBには、政財界に数多い。先日、日本テレビ退社を発表し、新年度から同志社大学ハリス理化学研究所の助教に就任することになった人気アナウンサー、桝太一さん(東京大学理科II類を経て東京大学大学院農学生命科学研究科修了)も麻布出身だ。在学時は生物部に所属した。

では、麻布に受かる子の親はどんな人物なのか。

親子で『大科学実験』(NHK)といったEテレの実験番組を見るのも有効だが、その大前提として、日常生活の過ごし方が大事だと西村さんは強調する。

「子供が工作をしたり、料理の手伝いをしたりと、実際自分の手を動かして作業する機会を大切にしているご家庭ですね。また、遊びの経験。昔だったら遊びの中で、当然のこととして学習していった事柄が、特にコロナ禍の今はほとんどできていません。自然体験や日常の中で不思議に思った数々の“点”が、学んできた知識とつながって“線”となる。その大本となる“点”の体験を常に取り入れているご家庭は強いと思います」(西村さん)

日常会話も重要だ。

「遊びや日常生活の中で、親は子供にどんどん問いかけること。例えば同じモノの色でも、時間や光の当たり方によって見え方が違うのはなぜか。生卵をゆでるとなぜ固くなるのか。なぜゆでる時間によって固さが違うのか。ちょっとしたことに『何でなんだろうね』と問いかけ続けること。そのとき自分の考えは言わずに子供に答えさせたり、調べさせたり、説明させたりすると、どんな“ユニーク難問”にも対峙できる思考力が育っていきます」(西村さん)

どれも今日から始められることばかりだ。まずは今晩の料理の手伝いから始めてみてはどうだろうか。

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