そもそも中国の不動産はバブルなのか。

何をもって「バブル」と定義するかにもよるが、不動産価格が高いかどうかの一般的目安は平均年収と物件価格の倍率だろう。とりあえず年収の5~6倍であれば正常ということだろうか。

まずは中国人の年収であるが、中国人の平均年収は都市部の平均でホワイトカラーが平均175万円程度、北京で320万円程度であると思われる。また中国国民の50%が年収18万円程度にとどまる可能性があるという報道もある。

一方、不動産価格をみると、以下のようになっており、主要都市の平米単価が平均で5万5000元程度。1戸あたり85平米とすると85×55000×18=8400万円程度であり、年収との倍率を計算すると、北京の年収ベースで26倍、平均年収が175万円の場合、48倍程度である。中国の主な都市と日本を比較すると以下のようになる。

中国主要都市の平均不動産価格(平方メートル)
出典=Bloomberg
中国3都市と東京の不動産価格指数
出典=Numbeo
都市別の平均年収に対する不動産価格の割合
出典=Numbeo

グローバルに比較しても中国が突出していることがわかる。

これをみる限りにおいては「中国の不動産価格は異常に高騰しておりバブル状態である」と断定しても良いだろう。

いずれのアセットクラスにおいても高過ぎる価格はいずれ必ず調整される。そして通常の場合は、じりじりと上がった価格が限界に達すると何かのきっかけで暴落する。これが歴史の示すところである。