新しいものは自分の発想からしか生まれない

世の中にあるものはすべて、最初は誰かの発想から出来ています。名著とされている本も、スタンダードになっているビジネス理論も、大きなシェアを占めるビジネスモデルも。

齊木由香『トップの意思決定 日本のビジネス界を牽引する15人に聞く』(イースト・プレス)
齊木由香『トップの意思決定 日本のビジネス界を牽引する15人に聞く』(イースト・プレス)

それが後にどう評価されるかで、正しさのようなものが決まる。

つまり、新しいものは自分の発想からしか生まれないんです。

小学校低学年の頃、私はあがり症でした。学校で朗読をさせられると、緊張しちゃって。家では平気で読めたものが、いざ先生や同級生の前で読もうとすると、うまくいきませんでした。

それで、あがり症を治さなければいけないと考えた。どうすれば治るのかとずっと考えて、そのためには自分の考え方を持つことが大事だと気が付きました。

自分の考え方で、言えばいいんだと。別に論理的に導き出したわけではないけれども、なんとなく、自分の考えを発信するということの大切さを知ったわけです。

だから、事前に準備しない

私は、人から話を聞いて勉強することも得意ではありません。物事は自分の直感で考えるほうが楽ですよね。何度も言うように、全部思い付きでやってきました。自分で考えれば、いろいろな発想が出てきます。

冒頭に申し上げたように、私はこういうお話をするときにも、事前に準備しません。そうすることで、自分の言葉で話すことができます。準備するということは、「正しくあろう」とすることです。間違えないようにしようとしてしまう。そのときに人が頼るのは何か。そう、過去のやり方なんですよ。

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