数多くの女性と生涯を通じて浮名を流した、イタリアの作家・カサノヴァ。評論家の長山靖生氏は「カサノヴァほど幸福な人生はない」という。その知られざる生涯を紹介しよう――。

※本稿は、長山靖生『独身偉人伝』(新潮新書)の一部を再編集したものです。

伊達男がカフェでくつろいでいる
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モテすぎて一人に絞り切れず、生涯独身

モテる男といえば、誰もが思い出すカサノヴァもドン・ファンも、実はどちらも生涯独身です。モテてモテて、一人に絞ることなどできないという、羨ましいというか、「体力あるなあ」的な人生がここにあります。