必要に応じて修正する勇気を

写真=Getty Images

「われわれはみな、偏った見方をする状況に陥る」と、フィンケルシュタインは言う。この手の偏りは、自分が愛着を持っているもの(人、場所、部署など)をひいき目に見るという形をとることもあれば、自分個人の利益を全体の利益より優先するという形をとることもある。

「自己利益がわれわれの考えに影響を及ぼすことは広く知られているが、私が調査で発見したのは、自己利益に影響された判断の多くが意識下の産物であることだ」と、フィンケルシュタインは言う。「われわれは自分が自己利益に影響されていることに気づいてさえいない」。

リーダーは実行しやすい案や自分が部下から最もよく思われる案に傾くおそれがあるが、それはもっともな判断理由ではない。自分の偏った見方を認識し、それを脇に置いて、最善の解決策に到達することに集中しよう。

これらの課題をクリアした後でも、決定は完璧なものにはならないだろう。解決策を推し進める前に問題を完全に把握できることは滅多にないからだ。が、それはお手上げという意味ではなく、状況をよく観察し、必要に応じて調整する必要があるということだ。「数日後、1週間後、もしくは1カ月後に、決定を見直し、現在の必要性とのずれがないか確認しよう」と、フィンケルシュタインは言う。