戸建て住宅の市場でいうと、同じ関東圏でも群馬や栃木、茨城では、土地を買ってハウスメーカーや工務店で住宅を建てる「注文住宅」市場になっている。一方、東京、千葉、埼玉、神奈川の首都圏では、圧倒的な「建売住宅」市場になっている。ここでは、首都圏の建売住宅をメーンに説明していきたい。

首都圏では、「パワービルダー」の売れ行きが好調だ。ビルダーというのは、ビルもマンションも戸建てもやっている総合デベロッパーと違い、主に新築の建売住宅を専門に供給している事業者のこと。なかでも、総合デベロッパーよりもはるかに多くの建売住宅を販売している事業者をパワービルダーと呼んでいる。