閉店時間後も居座る客に使う“定番フレーズ”

何度か「もう閉店の時間なので——」とお声をかけているのに、なかなか席を立たれようとしないお客さまへの対処には気をつかうという声をよく耳にします。『クラブ由美』にしてもそう。お店の閉店時間は夜の12時なのですが、時間を過ぎてもまだお開きになる気配なしというときの定番フレーズは、

そろそろお車をお呼びましょうか。

「閉店なのでお帰りください」などと直接的なことを言わずに、婉曲的にお帰りを促すにはもってこいの表現です。そしてもうひとつの「促しフレーズ」は、これです。

片付けの時間もありますので、空いたグラスだけでも下げさせてください。

そう言ってテーブルの上を少しずつ、でもテキパキと片付け始めるんですね。するとそこに無言の“ソワソワ感”が広がって、ほとんどのお客さまが「ああ、もうこんな時間か」と気づいてくださいます。こうしたソワソワ感を演出するのは、家の来客に対しても効果があると思います。

テーブルの上を片付け始める。ゴミをまとめ始める。洗濯物を取り込み始める。

みんながマッタリしているなかで、急にソワソワと動き始めることで、「そろそろおいとまします」という気持ちになる可能性は高いでしょう。ただし店でも家でも大事なのは、「笑顔でソワソワする」ということです。

バーカウンター
写真=iStock.com/ekash
※写真はイメージです

「帰ってほしいから」と急に不機嫌になったり、しらけたり、冷たくなったりと、態度を豹変ひょうへんさせるのはNG。それこそ無粋で大人気ない振る舞いに見えてしまいます。

それでも相手が鈍感で気づかない場合は、

どこかにゴハンを食べに行かない? ◯◯に買い物にでも行く?

と、こちらのほうから家の外に出るように持ちかけるのも賢い方法でしょう。

【関連記事】
「どんな人なのかが一発でわかる」銀座のママが初対面で必ず確認する"身体の部位"
「ほぼ100%の人が目を覚ます」タクシー運転手が酔った客を起こすときに使う"奥の手"
「予約したはずだ!」と予約のない客がやってきたら…できるホテルマンと凡人の決定的な対応の違い
「仕事やお金を失ってもやめられない」性欲の強さと関係なく発症する"セックス依存症"の怖さ
「同僚と頻繁に飲みに行く人」よりも「さっさと帰るぼっち」のほうが最後は成功する理由