新型コロナウイルスの感染拡大は子供たちにどのような影響を与えたのか。不登校や引きこもりの支援を36年以上続けている杉浦孝宣さんは「コロナを理由に休めば欠席扱いにならないという特例が『学校に行かなくてもいい』という気持ちを助長するだけでなく、不登校から立ち直る機会を奪っている」という――。
※本稿は、杉浦孝宣×NPO法人高卒支援会『不登校・ひきこもり急増 コロナショックの支援の現場から』(光文社新書)の一部を再編集したものです。
不登校や保健室登校が例年より増えた理由
コロナは不登校やひきこもりを助長しました。例年では夏休みの後、ゴールデンウイークの後など、長期休み明けが一番不登校になりやすいタイミングです。それが、3カ月という例年にない長期間の休校になり、家にいるのが当たり前になってしまった。再開してもオンライン授業だったり、分散登校で行ったり行かなかったりして、家に長時間いる生活が許されてしまう環境になってしまったのです。
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