東京大学の学生は子供時代にどんなマンガを読んだのか。「プレジデントFamily」編集部のアンケートに協力した現役生249人から特に支持された16作品を紹介しよう。文学部4年でライターの布施川天馬さんは「僕に思考力の基礎がついたのはマンガのおかげ。絵があるので頭に入りやすく、知的好奇心も広がる」と断言する――。

※本稿は、『プレジデントFamily2021秋号』の記事の一部を再編集したものです。

東大赤門
写真=iStock.com/ranmaru_
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東大生が断言「これだけは読ませていいです」頭がよくなるマンガ

子供のころから、家族でマンガを愛読していたという現役東大生ライターの布施川天馬さん(文学部4年)。思考力の基礎がついたのはマンガのおかげだそうだ。

「マンガを読めば知識が広がりますし、得た知識はその後の勉強の裏付けになります。例えば日本のマンガの人名は、英語が語源になっていることが多いですから」

上記のマンガは、東大生アンケートによりおすすめされたもの(2021年3月、「プレジデントFamily」編集部が東大生249人にWEBアンケートを実施した結果より作成)。布施川さんが特に勉強に役立ちそうだと思ったのは次のタイトルだ。

「『源氏物語』をマンガ化した『あさきゆめみし』は古典に、『はたらく細胞』は人体の基礎に役立ちそうですね。『キングダム』は中国の春秋時代を描いた作品ですが、歴史に興味を持つきっかけづくりによさそうです。200巻まである長寿マンガ『こちら葛飾区亀有公園前派出所』もいいですね。こち亀は電気自動車を造ってみたり、せっけんを手作りしてみたり、テクノロジー系の時事ネタが紹介されているのでいいと思います」

そもそもマンガのよさは「絵で補足されていること」という。

「科学について知ろうとしたとき、本よりもマンガのほうが、絵の補足があるので内容が頭に入りやすい。知的好奇心を広げるきっかけにはちょうどいいでしょう」

マンガで国語力を上げるなら、「どうだった?」と感想を聞くといいという。

「うちの親もよくしてくれましたが、子供にストーリーを語らせるのは要約のよいトレーニングになります。『面白かった』ですませず、どんなストーリーで、どこが面白かったか、踏み込んで聞いてみるといいでしょうね」

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