田中靖浩―結果が出る「会計学的ダイエット理論」

 半年で体重は高校時代に戻った

田中公認会計士事務所所長 田中靖浩●1963年生まれ。早稲田大学商学部卒業後、外資系コンサルティングを経て現職。近著に『決算書トレーニング』。

大デブが小デブになるだけ。

根性の絶食やサプリ依存ダイエットの末路は、これだ。小デブが気を抜くと、すぐ大デブにリバウンドする。私が実践するダイエットは、この手のものとは根本的に異なる。思うところあって、私がパーソナルトレーナーについてジム通いを始めたのは2009年の春。最初の6週間、体重は直線的に減っていった。ウエストもぐんぐん細くなった。

ジムの勧めもあり、より高度なトレーニングが受けられる「トータル・ワークアウト」に通うことにした。週3回。かなりハードな内容で費用もそれなりにかかるが、効果はすごい。約半年のトレーニングで体脂肪率が10％下がり、体重は高校時代に戻ってしまった。

体が軽くなり、過度の酒が飲めなくなり、座骨神経痛が解消し、気温の変化に敏感になった。アザラシが氷の上で眠れるのは彼らが脂肪の固まりだからだが、いまの私には脂肪がない。いわば“逆アザラシ”状態。だから、寒さをモロに感じる。とても寒い。

私はもはや、駅のエスカレーターに並ぶことはない。哀れなメタボ行列を横目に、野生動物の敏捷さで階段を駆け上がる。

なぜ、多くの人がダイエットに失敗するのか？ 理由は簡単。正しい理論を知らないからだ。単に食事の量を減らすと、脂肪だけでなく筋肉まで落ちてしまう。すると体脂肪率が上がって、むしろリバウンドしやすい体質になってしまうのだ。