あきらめたときの不安のほうが大きい

<strong>東京藝術大学学長 宮田亮平</strong>●1945年、新潟県佐渡生まれ。東京藝術大学大学院美術研究科工芸専攻(鍛金)修了。同美術学部長などを経て現職。
東京藝術大学学長 宮田亮平●1945年、新潟県佐渡生まれ。東京藝術大学大学院美術研究科工芸専攻(鍛金)修了。同美術学部長などを経て現職。

答えは決まっています。そりゃ「やってみろ」と言いますよ。それしかないでしょう。

そもそも芸術家は特別な存在じゃない。恋をすれば人は誰でも詩人になる。生きとし生ける者は誰もが芸術家なんです。それを生業にするかしないかの違いだけでね。

一流企業に就職すれば不安はなくなる? そんなことないですよ。生きている限り90%は不安です。生活の安定のために芸術を諦めて就職した子は、自分に嘘をつき続けることになる。それこそ何よりも不安な毎日に違いありません。